【サンパウロ時事】トヨタ自動車のブラジル法人トヨタ・ド・ブラジルは17日、ガソリンとエタノール双方の燃料が利用可能な世界初「フレックス燃料ハイブリッド車(HV)」のカローラを第4四半期にブラジル市場に投入すると発表した。

トヨタ、HV特許を無償開放=2万件超、市場拡大へ戦略転換

 新カローラはサンパウロ州インダイアトゥバ工場で生産。2020年上半期からはアルゼンチン、パラグアイ、ウルグアイ、チリ、ペルー、コロンビアの各市場にも輸出するという。

 チャン社長はサンパウロ市の州政庁で開かれたイベントで「10月に新カローラの生産を開始する。このプロジェクトには16億レアル(約456億円)が投じられ、900人の直接雇用を生み出す」と指摘。「最も重要なことは、ハイブリッドと(CO2削減効果が高い)エタノール燃料というとてもクリーンな技術を採用することだ」と環境への効果を訴えた。

 ブラジルではドイツ大手フォルクスワーゲンとホンダが海外生産したHVを投入する方針を明らかにしている。