トランプ米大統領=20日、ワシントン(AFP時事)

 【ワシントン時事】トランプ米大統領は21日、NBCテレビのインタビューに応じ、対イラン攻撃を直前で撤回したことについて「(攻撃の)最終的な許可は与えていなかった」と語った。これに先立ち、「イラン国内3カ所に対する報復攻撃の準備を終えていたが、攻撃10分前に中止した」とツイッターで明らかにしていた。

米大統領、イラン攻撃を10分前に撤回=無人機撃墜で報復検討-勢い増す強硬派

 NBCによると、トランプ氏はインタビューでイラン攻撃を中止した経緯を説明。米軍幹部に「何人のイラン人が死ぬことになる?」と確認したところ、約150人という答えが返ってきたと語った。

 トランプ氏は「イランは無人機を撃墜したが、私が攻撃を許可すれば30分以内に150人の死者を出すことになる」と考えたといい、「それは好ましくなかった。釣り合いが取れているとは思わなかった」と強調した。

 その上で、イランと戦争になれば「かつてないほど完全な破壊をもたらすことになる」と警告した。ただ、イランとの戦争は望んでいないとも繰り返し、イラン側が望めば前提条件なしで対話に応じると語った。