ロシアの組織的なドーピング問題でWADA=世界アンチドーピング機構は、隠蔽工作が行われたモスクワの検査所を再び暫定的に資格停止にしました。
ロシアの組織的なドーピング問題でWADAは隠蔽工作が行われたモスクワの検査所に保管されている選手のすべてのデータを提供することなどを条件に、2018年に、ロシアに対する処分を解除しました。
しかし、ロシア側から提供されたデータに少なくとも数百か所の置き換えや消去があったことからWADAは22日付けでモスクワの検査所を再び暫定的に資格停止の処分としたことを発表しました。
ロシアに対してはすでにWADAが東京オリンピック・パラリンピックを含む国際大会への参加を4年間、禁止するとともに東京大会には厳しい条件を満たした選手のみが個人資格で参加できるとする処分を決めています。
一方、ロシア側はこれを不服として現在、CAS=スポーツ仲裁裁判所で仲裁するための手続きが進められています。