新型コロナの変異種は既に米国内に存在している可能性がある-。米疾病対策センター(CDC)がこうした見方を示しました。投入されたばかりのワクチンがこの変異種に効果がないなら、危機は世界的に深刻化するでしょうが、少なくとも今のところ専門家からはそうした可能性を否定する発言が続いています。ひとまず冷静に科学的に状況を見極める姿勢が再び試されているようです。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

欧州人の交渉力どこまで

欧州連合(EU)のバルニエ首席交渉官は、ブリュッセルに集まったEU加盟国大使らに、英国との協議で進展があったと報告。英国が漁業権で譲歩する用意があればクリスマス前に合意に署名することは可能だと述べた。協議について説明を受けた外交当局者が明らかにした。バルニエ氏はまた、EUの交渉チームは合意成立に必要ならば、離脱移行期限の12月31日を過ぎても英国との交渉を続ける用意があると言明した。

貨物の往来止めず

欧州委員会はEU加盟国に対し、英国との貿易や人の重要な移動については再開を求めた一方で、不要不急の渡航は自粛を呼び掛けた。欧州委は22日、英国との貨物往来は今後も滞ることがないよう認められる必要があると声明で発表した。事情を知る複数の関係者によると、フランスは23日午前0時までに英国との国境を再開する予定だとEU加盟国に伝えた。

予想外

民間調査機関コンファレンスボードが発表した12月の米消費者信頼感指数は88.6と予想外に低下し、4カ月ぶり低水準となった。市場予想では97への上昇が見込まれていた。前月は92.9(速報値96.1)に下方修正された。新型コロナの感染急増を受け、企業や渡航への規制を強化する州が増えている。12月は特に、現況指数が前月の105.9から90.3に低下した。

世界の製薬会社が顧客

米複合企業ハネウェル・インターナショナルはライフサイエンスに特化した産業用ソフトウエア会社のスパルタシステムズを13億ドル(約1350億円)で取得することで、同社と合意した。ハネウェルのダリウス・アダムチック最高経営責任者(CEO)が2017年に就任して以降、最大規模の買収となる。ハネウェルによると、スパルタは世界の製薬会社上位50社のうち42社を顧客に持ち、計400社余りと取引している。

債券トレーダーに報いる

ドイツ銀行は債券トレーダーらのボーナスを10%程度増やすことを検討している。今年の好パフォーマンスに報いる方針だと、事情に詳しい関係者が明らかにした。関係者によると、これまでの人員削減と他の多くの部署でのボーナス減額によって、今年の変動報酬の総額は昨年を若干下回る見通し。最終決定はなされておらず、ボーナス額はまだ変わり得るという。

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