【ワシントン時事】サキ米大統領報道官は28日、ベラルーシが旅客機を強制着陸させた問題で、緩和していた同国の国営企業9社への制裁を6月3日付で再発動すると発表した。また、ルカシェンコ政権に対し、強制着陸に関する信頼できる国際的調査の受け入れや、すべての政治犯の釈放を求めた。

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 サキ氏によると、米政府は欧州連合(EU)などと連携し、強制着陸や人権侵害、汚職などに関わったルカシェンコ政権の主要メンバーに対する制裁リストを作成中。対ベラルーシ制裁を強化する大統領令も準備しているという。

 サキ氏は、強制着陸や反体制派メディア創設者の拘束は「国際規範への直接的な侮辱だ」と批判。バイデン大統領は、来月16日にジュネーブで行うロシアのプーチン大統領との首脳会談でもこの問題を取り上げる方針だ。