テニスの四大大会の主催者は1日、全仏オープン(パリ)で女子シングルス2回戦を棄権した大坂なおみ(日清食品)がうつに苦しんできたと告白したことを受け、「コートを離れている間、可能な限りの支援を提供したい。選手、ツアー、メディア、そしてテニス界全体と協力して意義のある改善を目指したい」などとする共同声明を発表した。

「なおみが自らの言葉で重圧や不安を語ったことをたたえる」と指摘する一方で、「どの選手も他の選手よりも不当に有利にならないようにスポーツにはルールや規制が必要だ」とくぎを刺した。

大坂は開幕前の5月27日に「アスリートの心の健康状態が無視されていると感じていた」などと記者会見に応じない意向を表明。30日に1回戦勝利後の会見を拒否し、主催者側からはルールに従って大会追放もあり得ると警告を受けていた。(共同)