ロシア第2の都市サンクトペテルブルクでは、サッカーのヨーロッパ選手権の試合が始まった6月中旬から新型コロナウイルスの感染が再び拡大し、29日には1日の死者がこれまででもっとも多くなる事態となっています。
ロシアのサンクトペテルブルクでは、6月12日からサッカーのヨーロッパ選手権の試合が始まり、国内外から多くの人が訪れています。
サンクトペテルブルクでは、試合が始まったころから新型コロナウイルスの感染が再び拡大しています。
ロシア政府によりますと、29日、1日の感染者数は1374人となり、6月10日時点と比べて60%近く増加し、死者はこれまでで最も多い119人に上りました。
試合会場では、入場できる観客が半数に制限され、マスクの着用も求められているほか、パブリック・ビューイングの会場でも入場が制限されています。
しかし、試合後はサポーターに加えて、この時期に学校を卒業した若者などがマスクをつけずに町に繰り出し、カフェなどに押し寄せていて、地元メディアは、飲食店での対策の徹底の必要性を指摘しています。
一方、プーチン政権に批判的なメディアは、サンクトペテルブルクで多くの人が集まる様子をとらえた写真を掲載するとともに、1人で政権を批判するメッセージを街頭で掲げた女性が感染防止に関する規則に違反したとして拘束されたと当局の対応を批判しました。