ニューヨーク市内、よく行く近所のドラッグストアでハッとさせられた店内放送。「米疾病対策センター(CDC)のガイドラインに従い、お客さま同士の距離を取って・・・」。1年余り前に連日流れていた呼び掛けが、短期間ではありましたが復活していました。しばらく見掛けなかった機能性マスクのテレビCMも、このところ連日見るようになり、あの重苦しかった空気が再び漂ってきているような感じを受けます。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

美術鑑賞の前に

米ニューヨーク市は市内の美術館その他娯楽・文化施設への来館者とスタッフに、17日から新型コロナウイルスワクチン接種を義務付ける。デブラシオ市長が明らかにしたもので、少なくとも1回の接種を済ませていなければならない。また、ニューヨーク州は全てのヘルスケア従事者に対し、9月27日までに少なくとも1回のワクチン接種を受けるよう求めた。

アフガン撤退の正当性主張

バイデン米大統領はアフガニスタンから米軍を撤退させるという自身の決定の正当性を主張した。反政府勢力タリバンが首都カブールを制圧するなど、アフガンで起きている大きな混乱に関して、バイデン氏の決定に対する批判が高まっている。バイデン氏はホワイトハウスから行った国民向け演説で「アフガニスタンにおけるわれわれのミッションは、国家建設では決してなかったはずだ」などと述べた。

予想以上の低下

8月のニューヨーク連銀製造業景況指数は18.3と、過去最高水準を記録した前月(43)から低下。ブルームバーグ調査のエコノミスト予想中央値(28.5)も下回った。一方、販売価格の指数は46と統計開始後の最高を更新した。仕入価格指数は76.1と、前月からはやや低下したものの、なお高い水準。これらのデータは、インフレ圧力が依然強いことを示唆している。

NY市のオフィス閉鎖

資産運用会社ステート・ストリートはニューヨーク市内のオフィス2カ所を閉鎖し、マンハッタンで働く従業員がハイブリッド式の勤務形態に移行する計画を立てている。ボストンに本拠を置く同社の文書によると、ニューヨークの従業員はリモート勤務か、ニュージャージー州とコネティカット州にあるオフィスのどちらかで働くことになる。

大半は日没後

米運輸省道路交通安全局(NHTSA)は、停車中の緊急車両に衝突する事故が複数起きたことを受け、米テスラの自動運転支援システム「オートパイロット」の公式調査を始めたと発表した。調査対象は2014-21年の「モデルY」「モデルX」「モデルS」「モデル3」で、推定76万5000台。NHTSAによれば11件の衝突および炎上が報告された。事故の大半は日没後に発生し、負傷者は17人、死者は1人だという。

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