LEIPZIG, GERMANY – NOVEMBER 18: Doctors and nurses work in the Covid-19 intensive care unit at University Hospital Leipzig on November 18, 2021 in Leipzig, Germany. Hospitals are coping with a high influx of patients as the fourth wave of the coronavirus pandemic is sending infection rates to new record highs in Germany. Saxony is especially hard hit, with an average of over 750 new cases per 100,000 over a seven-day period, the highest for any state nationwide. Germany’s vaccination rate, currently at about 67% of the population, is low compared to many other EU countries. The vast majority of people currently being admitted to hospital with Covid are unvaccinated. (Photo by Jens Schlueter/Getty Images)

新型コロナウイルスの「オミクロン変異株」は、欧州連合(EU)では域内11カ国で少なくとも合計44件の感染が確認された。ただ、今のところ全て無症状か軽症だった。欧州疾病予防管理センター(ECDC)が明らかにした。

EU、オミクロン株感染は現時点で44件-全て無症状または軽症

  英アストラゼネカとワクチンを共同開発したオックスフォード大学は、ワクチンで得られた免疫にオミクロン変異株が与える影響について研究。広報担当者は「この1年間に複数の変異株が出現したが、重症化を防ぐという面でワクチンは高いレベルでの予防効果を維持してきた。オミクロンが例外である証拠は現時点で見受けられない」と述べた。

「オミクロン」にワクチンが効かない証拠はない-オックスフォード大

  独製薬会社ビオンテックのウグル・サヒン最高経営責任者(CEO)もオミクロン変異株について、既存ワクチンでも重症化を防ぐ効果は恐らくあると述べた。

ビオンテックCEO、既存ワクチンでオミクロンの重症化を防ぐ公算大

  こうした見解は、一部のワクチンメーカーによる悲観的な見方とは対照的だ。モデルナのステファン・バンセルCEOは先に、オミクロン株に対しては既存ワクチンの効果がはるかに弱いとの見通しを示していた。

モデルナCEO、オミクロンに既存ワクチン効果弱いと警告-報道 (3)

  ブルームバーグが毎月まとめる世界で最も安全な国・地域の番付「COVIDレジリエンス(耐性)ランキング」の最新版では、数カ月にわたり上位を占めてきた欧州諸国が後退し、アラブ首長国連邦(UAE)が1位に浮上した。UAEでは、1日当たりの新規感染者が10月半ば以降100人未満を維持し死者はほぼゼロ。ワクチン接種率は国民100人に対して200回以上で世界最高の部類だ。

オミクロン変異株が欧州の冬に追い打ちか-コロナ時代の安全な国番付

  日本国内でも初めてオミクロン株への感染が確認された。感染したのは30代のナミビア人の外交官で、ワクチンを2回接種済みだったという。

オミクロン感染はナミビア人外交官、飛行機同乗71人を濃厚接触者に

  米ジョンズ・ホプキンズ大学とブルームバーグの集計データによると、世界の新型コロナ感染者数は2億6243万人、死者は521万人をそれぞれ上回った。ブルームバーグのワクチントラッカーによれば、世界のワクチン接種は計79億6000万回を超えた。

原題:EU Says Omicron Cases So Far Mild or Asymptomatic: Virus Update(抜粋)