ブリンケン米国務長官は6日、ミャンマーの特別法廷が国民民主連盟(NLD)トップのアウンサンスーチー氏(76)に有罪判決を言い渡したことについて「ミャンマーの民主主義と正義を侮辱する行為だ」と非難し、速やかな釈放を求める声明を出した。
ブリンケン氏は声明で判決を「不当」と批判。クーデターで全権を掌握した国軍が法の支配を無視し、市民に対して暴力を行使し続けているとし「民主主義を追求する道への回帰が急務だ」と指摘した。そのうえで、アウンサンスーチー氏や不当に拘束されている人々の釈放を求め、国軍が全ての当事者と建設的な対話を行うよう要求した。
スーチー氏とNLD政権で大統領だったウィンミン氏は、6日に社会不安をあおったとする刑法違反と自然災害管理法違反の2件で禁錮4年を宣告された。
その後、国営テレビは国軍トップのミンアウンフライン最高司令官の恩赦により、2人の刑期が禁錮2年に減刑されたと報じた。【ワシントン鈴木一生、バンコク高木香奈】