[16日 ロイター] – 欧州で新型コロナウイルス感染が再拡大する中、欧州医薬品庁(EMA)は16日、米ファイザーの新型コロナ経口治療薬「パクスロビド」について、欧州連合(EU)域内でまだ承認されていないものの、感染初期の患者に対する利用を認めると発表した。
EMAは、重症化が予想される新型コロナ感染患者について、感染確認直後、もしくは発症から5日以内だが酸素吸入が必要になる前の段階で、パクスロビドの投与開始を推奨するとした。
EMAは11月、米メルクが米リッジバック・バイオセラピューティクスと共同開発した新型コロナ経口治療薬「モルヌピラビル」についても類似の措置を取っている。
ファイザーは14日、パクスロビドについて、重症化リスクのある患者の入院や死亡の予防で約90%有効であることを示す最終分析を発表。オミクロン変異株に対しても効果がある可能性が示されたと明らかにした。