[ソウル 7日 ロイター] – 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記の妹、金与正党副部長は北朝鮮が発射したミサイルを米国が撃墜しようとすれば「宣戦布告」と見なすと警告した。国営の朝鮮中央通信(KCNA)が7日、声明を伝えた。
金氏は「太平洋は米国や日本の支配下にあるわけではない」と主張し、さらにミサイル発射を行う可能性を示唆した。
KCNAによると、北朝鮮外務省は、米韓の合同軍事演習が朝鮮半島の緊張を高めていると非難。
同省高官は別の声明で、B52爆撃機を展開した6日の米韓合同演習を批判し、米国が状況を悪化させていると訴えた。両国が来週予定している合同演習についても非難した。
これに対し韓国統一省は、北朝鮮の「無謀な核・ミサイル開発」が状況悪化の原因と反論した。
米韓両軍は野外訓練を含む大規模合同軍事演習「フリーダムシールド(自由の盾)」を13─23日に実施する。
両軍は3日の声明で「安全保障環境の変化や北朝鮮の攻撃、最近の戦争や紛争による教訓といったシナリオを焦点に当て、同盟の防衛力と対応能力強化を目指す」と説明した。
聯合ニュースによると、米韓の軍用機は7日、北朝鮮が飛行場の破壊を試みたという状況を想定して素早い離陸の訓練を行った。