7月18日以降のウクライナ情勢は、双方による大規模な空爆の応酬が激化するとともに、ウクライナ国内では政治・軍高層部をめぐる混乱が表面化するなど、緊迫した展開を見せています。主な動向は以下の通りです。

1. ウクライナ軍によるロシア本土への大規模ドローン攻撃

  • ロシアの倉庫・インフラへの打撃
    ウクライナ軍は17日夜から18日にかけて、ロシア西部のタンボフ州やモスクワ州にあるロシアの通販大手ワイルドベリーズの大型物流倉庫などを数百機規模の無人機(ドローン)で攻撃しました。
  • 被害とゼレンスキー大統領の正当化
    この攻撃により大規模な火災が発生し、ロシア側発表で従業員ら計8人が死亡、多数の負傷者が出ました。ゼレンスキー大統領は、これらの施設がドローン製造に必要な部品や航法装置の供給に利用されていたと主張し、ロシアからの攻撃に対する報復として正当性を強調しています。

2. ロシア軍による首都キーウへの過去最大規模のミサイル攻撃

  • 激しい報復攻撃の継続
    ロシア軍は18日から19日にかけて、首都キーウなどを標的に弾道ミサイルや無人機を多数投入した大規模な空爆を実施しました。ウクライナ側は多数の迎撃を行ったものの、弾道ミサイル20発超が着弾し、学生寮や集合住宅、インフラ施設が被害を受け、死傷者が出ています。

3. 国内の政治・軍の混乱(更迭劇と抗議デモ)

  • フェドロフ前国防相の更迭と首都での抗議
    ウクライナ国内では、シルスキー軍総司令官との対立が原因とされるフェドロフ前国防相の更迭を巡り、首都キーウで支持者らによる抗議デモが3日連続で発生しました。参加者らはゼレンスキー大統領に対し、更迭の撤回やシルスキー軍総司令官の解任を要求しています。
  • 軍高層部の更迭検討の動き
    政権への圧力が強まる中、ゼレンスキー大統領は事態収拾に向けて両者と協議を行っており、軍総司令官の解任を検討するなどの対応に追われています。