
[ワシントン/ドバイ 1日 ロイター] – 米軍は1日、イランの標的に対して新たな空爆を開始した。世界のエネルギー価格を押し上げてきた6カ月に及ぶ紛争が再燃する恐れが浮上した。
7月以来となる先週末の交戦に続くもので、この日はホルムズ海峡を出るタンカー2隻も攻撃を受けた。北海ブレント先物はこの日既に2%上昇していたが、報道を受けさらに約2%上げ幅を拡大した。 もっと見る
また、イラン国営テレビの記者によると、ホルムズ海峡に近いイラン南部シリク近郊で行われていた結婚式に米軍による攻撃があり、少なくとも4人が死亡、35人が重傷を負った。米国からのコメントは得られていない。
イランは強硬姿勢を崩さず、湾岸地域からの原油輸出を阻止すると警告。一方トランプ米大統領は、イランがさらなる報復に出れば「厳しく」攻撃すると威嚇し、ベセント米財務長官も新たな制裁発動が近いと警告した。トランプ大統領はまた、FOXニュースとのインタビューで、イランに多くの機会を与えてきたとした上で、イランとの合意は「紙切れ同然だ」と語った。
トランプ氏はイランへの新たな攻撃を繰り返し表明してきたが、必ずしも実行に移してきたわけではない。ベセント氏は先週、イランと取引のある国々に対する経済制裁を大幅に強化する方針を示したが、具体策は明らかにしていない。
これに先立ち、米軍は1600GMT(米東部夏時間正午、日本時間2日午前1時)にイラン国内のイスラム革命防衛隊(IRGC)の拠点に対する空爆を開始したと発表。米中央軍はXに投稿した声明で「今回の空爆は、ホルムズ海峡を航行する商船や同地域に展開する米軍兵士に対するIRGCによる最近の攻撃の試みを受けて実施された」と説明した。
イラン国営放送は、ホルムズ海峡北岸に位置するゲシュム島で爆発があったと伝えた。半国営ヌール通信は、南部の港湾都市バンダルアッバスや南部沿岸の港湾都市チャバハルでも爆発があったとの情報を報じた。国営イラン通信(IRNA)はジャスクとシリクでも爆発音があったと報じたほか、国営メディアは米軍が南部ジロフトの民間空港を攻撃したと伝えた。
一方、ファルス通信は、イスラム革命防衛隊(IRGC)報道官が「米国は新たな攻撃を後悔することになる」と述べたと報じている。
中東情勢が一段と緊迫化する中、在カタール米国大使館は、中東地域に滞在している米国人に対し、警戒を一段と強めるとともに、航空便の欠航や空域閉鎖、渡航の混乱が起きる可能性に注意するよう呼びかけている。