高市首相(自民党総裁)は16日、首相官邸で日本維新の会の吉村洋文代表(大阪府知事)と会談し、17日の内閣改造を機に、維新から閣僚を起用する「閣内協力」に移行することで正式に合意した。内閣改造では、赤沢亮正経済産業相(65)と城内実成長戦略相(61)を続投させる意向だ。小野田紀美経済安全保障相(43)も閣内にとどめる方向で調整している。

 昨年10月に自民と日本維新の会の連立政権が樹立して以降、首相は閣内協力を呼びかけてきたが、維新は首相補佐官を出すにとどめていた。吉村氏は首相との会談で「責任を持って、内閣でも責任を共有して政策、公約を前に進めていく」と応じた。

 維新からは中司宏・前幹事長(70)を内閣府特命担当相に充てる見通しだ。規制改革など維新が重視する政策分野も考慮し、担当を最終調整する。

 赤沢氏は、米国のトランプ政権との日米関税協議の交渉役を務め、合意した対米投資の推進役として米側との調整を担っている。城内氏は、首相が掲げる人工知能(AI)・半導体などの「戦略17分野」をはじめとする成長戦略の具体化を推進する立場だ。

 自民の古川俊治・元参院政審会長(63)も初入閣となる方向で、ポストを調整中だ。

 首相は内閣改造と党役員人事で、政権の安定や政策の継続性を重視している。主要閣僚では、木原稔官房長官(57)と片山さつき財務相(67)、茂木敏充外相(70)、小泉進次郎防衛相(45)の留任が固まっている。

 昨年10月の党総裁選で首相と争った4人については、茂木、小泉両氏に加え、小林政調会長が16日の党役員人事で留任となった。政府・自民内では、残る林芳正総務相(65)は閣外に出るとの見方が強まっている。

 首相は、参院議員の佐藤啓官房副長官を交代させ、中西祐介・元総務副大臣(参院議員)(47)を起用する方針だ。

 首相は17日午前の臨時閣議で閣僚の辞表を取りまとめる。午後に閣僚名簿を発表し、皇居での認証式を経て改造内閣が発足する。首相は同日夕の記者会見で改造の狙いを表明する。