▽NY市場サマリー(20日)株続落、ドル小幅高 利回り上昇<ロイター日本語版>2026年7月21日午前 7:08 GMT+9
<為替> イラン情勢をにらみ、ドルが小幅上昇した。英国で与党労働党のバーナム党首が新首相に就任する中、ポンドは下落した。 イラン情勢を巡っては、イエメンの親イラン武装組織フーシ派がサウジアラビアに対する海上封鎖を即時発効で実施すると宣言。一方、イラン高官は、米・イラン戦闘の緊張緩和に向けた10日間の停戦案を仲介国から受け取ったと明らかにし、強弱材料が入り混じる展開となった。 主要通貨に対するドル指数は0.18%高の100.92。 ドル/円は0.03%高の162.42円。日本が海の日の祝日で、流動性は低かった。 ポンド/ドルは0.12%安の1.3437ドル。バーナム英首相が就任する中、一時1.3481ドルまで上昇。ただ、バーナム首相がヒーリー前国防相を財務相に任命したことを受けて1.341ドルまで下落する場面もあった。
NY外為市場:
<債券> 国債利回りが上昇した。米国とイランの攻撃の応酬で原油価格がさらに押し上げられ、最終的に米国の消費者物価に影響が波及するか見極めようとする動きが広がっている。 米軍がイランを9日連続で攻撃する中、イランはホルムズ海峡を通航中の石油タンカー2隻が爆発し、航行不能になったと発表。海峡を通航する船舶の安全に対する懸念が高まっている。こうした中、イエメンの親イラン武装組織フーシ派はこの日、サウジアラビアに対する海上封鎖を即時発効で実施すると表明。イランはホルムズ海峡に続き、フーシ派を利用して紅海の入り口であるバベルマンデブ海峡を封鎖しようとしているとの観測が出ており、新たな戦端が開かれる恐れがある。 終盤の取引で2年債利回りは4.49ベーシスポイント(bp)上昇の4.217%。 10年債利回りは5.68bp上昇の4.598%。
米金融・債券市場:
<株式> 主要3指数が続落して取引を終えた。イラン情勢や週内に発表されるハイテク大手の四半期決算を注視する動きとなった。 ハイテク株比率の高いナスダック総合の下げはS&P総合500種やダウ工業株30種より小幅にとどまった。半導体セクターが前週の下落分を一部取り戻したほか、通信サービス(.SPLRCT)、新しいタブで開きますや情報技術(.SPLRCT)、新しいタブで開きますなど成長セクターがエネルギー株(.SPNY)、新しいタブで開きますとともに上昇した。 企業決算では、インテルやテキサス・インスツルメンツ(TXN.O)、新しいタブで開きますなど半導体メーカーに特に注目が集まる。フィラデルフィア半導体指数(.SOX)、新しいタブで開きますは前週末17日、6月下旬に付けた過去最高値を20%超下回る水準で取引を終え、弱気相場が確認された。同指数はこの日、一時4%近く上昇したが、終値は0.6%高と上げ幅を縮小した。 個別銘柄ではアップル(AAPL.O)、新しいタブで開きますが約2%下落し、S&P総合500種の最大の押し下げ要因となった。一方、マイクロソフト(MSFT.O)、新しいタブで開きますは最大の押し上げ要因となった。 アルファベットは1.5%高。傘下グーグルが人工知能(AI)の効率改善とコンピューティング能力の制約緩和を狙い、生成AI「ジェミニ」を統合したサーバー用チップを開発しているとの報道が材料視された。
米国株式市場:
<金先物> 米国とイランの対立激化を受けてエネルギー価格が上昇し、米国の金利見通しが不透明となったことから、金相場は小幅に下落した。現物金は午後2時50分(日本時間午前3時50分)時点で0.2%安の1オンス=4007.91ドル。米金先物8月渡しは0.1%安の4015.90ドルで取引を終えた。米10年債利回りは0.4%上昇し、米ドルも0.2%高となり、海外投資家にとって金の割高感が強まった。
NY貴金属:
<米原油先物> 米国とイランの再交渉への期待と、イエメンの親イラン武装組織フーシによるサウジアラビアへの海上封鎖の動きが交錯し、荒い値動きの中で1%超上昇した。米WTI先物の清算値は前日比0.74ドル(0.9%)高の1バレル=83.23ドル。取引時間中には6月12日以来の高値となる85.39ドルを付ける場面もあった。北海ブレント先物は1.12ドル(約1.3%)高の89.22ドルで清算し、一時は6月11日以来の高値となる91.42ドルを付けた。