Yasmine Ghania, Menna Alaaeldin

[カイロ/ドバイ 2日 ロイター] – トランプ米大統領は米国時間1日夜、イランの核開発停止とホルムズ海峡の再解放に向けた合意が速やかに成立することを条件に、新たな対イラン攻撃を見送る考えを示した。イスラエルも攻撃を見送る方針だと説明した。だが、イスラエルの閣僚は、イランに核開発計画再開などの動きがあれば、合意の有無に関係なく攻撃することになると述べた。
トランプ氏は自身の交流サイト(SNS)に、イランやその他の中東諸国から、ホルムズ海峡の再開放とイランの核問題の解決に向けた合意を取りまとめるための猶予を求められたと投稿した。その上で、「迅速な合意が可能であることを条件に攻撃を取りやめることに同意した」とした。また「イスラエルもこの約束に加わっている」と主張した。
イスラエルの安全保障内閣のメンバーであるコーエン・エネルギー相は、地域で起きているあらゆる事象について、米国との間に安全保障・情報面で緊密な連携があると述べた。ただし「合意の有無や、外部のいかなるコミットメントにも関係なく、イランが核開発計画を再開したり弾道ミサイル産業を推進させれば、われわれは行動を起こし、攻撃する」と述べた。
イラン国営通信IRNAは2日、アラグチ外相の発言として、ホルムズ海峡を巡るオマーンとの交渉が最終段階に入ったと報じた。
イラン外務省のバガイ報道官は、交渉では海峡を通る新たな航路について合意することに焦点を当てているとし、「ホルムズ海峡が開放されるか閉鎖されるかとは関係がない。それは別の議論だ」と述べた。
イランは先月、オマーンが提案し湾岸諸国が支持したホルムズ海峡の共同管理案を拒否していた。 もっと見る
トランプ氏は7月31日の閣議で、娘婿のクシュナー氏、ウィットコフ特使、ルビオ国務長官などの米交渉担当者が、イランと合意に達することができると信じていると述べた。一方で、イラン側への信頼を失いつつあるとして、「彼らを攻撃する」と表明した。トランプ氏の発言を受けて、イランのアラグチ外相は、実行された場合には断固として報復すると警告していた。
サウジアラビア国営通信は、ムハンマド皇太子がトランプ氏と電話会談を行い、中東における「緊張を緩和するため対話を優先する必要性」を強調したと伝えた。ホワイトハウスの当局者はロイターに対し、両者が協議したことは認めたが、詳細は明らかにしなかった。米ニュースサイトのアクシオスは、ムハンマド氏が1日の電話会談でトランプ氏に、緊張を緩和し攻撃を控えるよう促したと関係筋情報として伝えた。
アラグチ氏は1日、トルコ、パキスタン、サウジと個別に電話会談を行った。サウジのファイサル外相と電話会談で、米国とイスラエルによるいかなる攻撃や、地域の国々がそうした行動に参加することに対しても、「相応の対応」を取ると伝えたとテレグラムで明らかにした。
イランのレザ国防相代行は2日、米国の最近の発言は「心理作戦」の文脈で行われたと指摘。たとえ心理戦の一環として行われたものであっても、敵対国からの脅威は「現実的で信憑性がある」と見なしていると述べた。「われわれは不意を突かれることも、受け身でいることもない」とし、イランは脅威を根拠として軍の即応態勢を高め、抑止力を強化し、軍事能力を向上させると述べた。国営メディアが伝えた。