▽米国株式市場=続落、小売決算に注目 米イラン交渉停滞で原油上昇<ロイター日本語版>2026年8月18日午前 5:09 GMT+9

[17日 ロイター] – 米国株式市場は続落。消費者の支出動向を見極める手掛かりとして、週内に発表される大手小売企業の四半期決算に注目が集まっている。一方、米・イランの戦闘終結に向けた交渉が停滞する中、原油価格は上昇した。
米国とイランの和平に向けた外交努力に対する悲観的な見方が強まる中、原油先物は2ドル超上昇した。エネルギー株指数(.SPNY)、新しいタブで開きますは原油高を追い風に、S&P総合500種の主要11業種の中で唯一上昇した。
7月の小売売上高と雇用統計が弱い内容となったことを受け、市場では小売り各社の決算発表を前に慎重なムードが広がった。ホームセンター大手のホーム・デポ(HD.N)、新しいタブで開きますは18日、ウォルマートは20日に、それぞれ決算発表を予定している。
オサイク・ウェルスのチーフ市場ストラテジスト、フィル・ブランカト氏は「最近の軟調な経済指標を巡る懸念から、市場はやや様子見ムードとなっており、方向感を探ろうと小売企業の決算を待っている」と指摘。また、8月は多くのトレーダーが休暇を取るため出来高が細りやすいととし、「夏枯れと消費に関するデータ待ちが重なっている」と述べた。
S&P500の主要11業種はエネルギーを除く全業種が下落し、通信サービス(.SPLRCL)、新しいタブで開きますと主要消費財(.SPLRCS)、新しいタブで開きますが約1.5%下落。金融(.SPSY)、新しいタブで開きますと一般消費財(.SPLRCD)、新しいタブで開きますも1%強下げた。
情報技術(.SPLRCT)、新しいタブで開きますはプラス圏とマイナス圏を出入りする展開となったが、約0.2%安で取引を終えた。
ハイテク株は、人工知能(AI)への巨額投資が実を結ぶかどうかを巡る懸念を背景に、不安定な動きが続いている。ロイターは14日、新規株式公開(IPO)を予定するAI企業アンソロピックが、2028年の売上高を約1900億─2000億ドルと予測していると報じた。 もっと見る
17日は半導体株の上昇をソフトウエア関連株の下落が相殺。フィラデルフィア半導体指数(.SOX)、新しいタブで開きますが1.6%上昇した一方、S&P500ソフトウエア&サービス指数(.SPLRCIS)、新しいタブで開きますは2.8%下落した。
マイクロソフト(MSFT.O)、新しいタブで開きますとメタ・プラットフォームズ(META.O)、新しいタブで開きますがともに3%超下落し、S&P500の重しとなった。一方、半導体のマイクロン・テクノロジー(MU.O)、新しいタブで開きますは約4%、アプライド・マテリアルズ(AMAT.O)、新しいタブで開きますは5.5%、それぞれ上昇した。
市場は半導体大手エヌビディア(NVDA.O)、新しいタブで開きますが来週発表する決算も注視している。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.76対1の比率で上回った。ナスダックでも1.68対1で値下がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は147億4000万株。直近20営業日の平均は169億5000万株。
▽NY外為市場=ユーロ、対ドルで2カ月ぶり高値 米利上げ観測後退<ロイター日本語版>2026年8月18日午前 6:24 GMT+9
[ニューヨーク 17日 ロイター] – 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが対ユーロと対スイスフランで小幅に下落した。米経済指標の軟化を受け、トレーダーが利上げ観測を後退させた。
ソシエテ・ジェネラルのチーフ外為ストラテジスト、キット・ジュークス氏によると、トレーダーは最近のさえない指標を受けて米経済成長と米連邦準備理事会(FRB)の金利対応を懸念し、ドルを売っている。
ユーロは2カ月ぶりの高値を付け、直近は前日比0.08%高の約1.1578ドルとなっている。
ジュークス氏は「米国では雇用関連指標や小売売上高が軟調に出るなど、一連の弱い数字が続いた。これはFRBがどこまで金融政策を引き締めるかについての予想をある程度、修正させることになる。それに対する反射的な反応が、ドルを押し下げている一因だ」と述べた。
CMEのフェドウォッチによると、トレーダーが織り込む9月のFRB会合での利上げ確率はわずか30.6%で、1週間前の52.2%から低下した。
来週にワイオミング州ジャクソンホールで開かれる経済シンポジウム(ジャクソンホール会合)を控え、市場は織り込みの見直しを行っている。同会議で投資家は、直近の経済指標に対する政策当局者の解釈の手掛かりを探ることになる。
ドルは対スイスフランでは0.34%安の0.81085フランとなった。
円は序盤の上昇分を削り、直近は0.11%安の1ドル=約159.49円となった。円安の進行を食い止めるための日米両国の協調的な取り組みも、為替市場に微妙な環境を作り出しており、焦点は日銀が近く利上げに動くかどうかに移っている。
モルガン・スタンレーのアナリストは「市場は日銀のより急速な利上げサイクルを織り込んでいるが、米インフレ指標が穏やかだったにもかかわらず、世界的に良好なリスク選好や高止まりする米ターミナルレート(利上げの最終到達点)の織り込みを背景に、ドル・円は上昇する可能性がある」と指摘した。
ドル指数はほぼ横ばいの99.60。一時6月初め以来の安値まで下落したが、その後は下げを取り戻した。