▽米国株式市場=続落、ダウ419ドル安 債券売りや原油急騰が圧迫<ロイター日本語版>2026年9月2日午前 5:10 GMT+9

[ニューヨーク 1日 ロイター] – 米国株式市場は続落。世界的な債券売りに加え、米国とイランの戦争が早期に収束するとの期待が薄れる中、原油価格が急騰し、相場を圧迫した。
中東での戦闘激化を受けて原油価格が上昇し、各国中央銀行が利上げを加速するとの見方から、主要国の国債利回りが数年ぶりの水準に上昇。米10年債利回りは19カ月ぶりの高水準を付けた。
ベアードの投資戦略アナリスト、ロス・メイフィールド氏は、米連邦準備理事会(FRB)のウォーシュ議長による先週末のタカ派的な発言に続き、イランへの攻撃があり、原油が上昇していると指摘。「過去最高値付近で推移している市場にとって、リスクオフにうってつけの組み合わせだ」と述べた。
季節的な弱さも投資家心理の重しとなっている可能性がある。フィッシャー・インベストメンツによると、 1926年以降、平均リターンがマイナスの月は9月のみとなっている。
メイフィールド氏は「9月は歴史的に見て最もパフォーマンスが悪く、その差は大きい。特に中間選挙の年には、政治的な不安と不透明感が株式市場の重しになり始める時期だ」と述べた。
米軍は1日、ホルムズ海峡周辺のイランの標的に対し新たな攻撃を開始した。また、ベセント米財務長官はこれに先立ち、対イラン経済制裁の一環として、週内に銀行を対象とした制裁を発表する公算が大きいと明らかにした。イランは湾岸からの石油輸出を阻止すると警告した。 もっと見る
米労働省が発表した7月の雇用動態調査(JOLTS)によると、求人件数は前月から増加したものの、採用の低調さから、労働市場が引き続き様子見状態にあることが示された。また、8月の購買担当者景気指数(PMI)は製造業の失速を示唆し、7月の建設支出は約3年ぶりの低水準となった。いずれの指標も物価高、供給制約、関税や地政学的対立から生じる不透明感を示した。 もっと見る もっと見る
S&P総合500種の主要11業種では、原油高を追い風にエネルギー(.SPNY)、新しいタブで開きますが上昇を主導した一方、一般消費財(.SPLRCD)、新しいタブで開きますの下げが目立った。
景気の指標として広く注目されるダウ輸送株20種平均(.DJT)、新しいタブで開きますは2.5%安となった。
フィラデルフィア半導体指数(.SOX)、新しいタブで開きますも2.1%安。全構成銘柄が下落した。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.8対1の比率で上回った。ナスダックでも2.8対1で値下がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は143億8000万株。直近20営業日の平均は153億5000万株。
▽NY外為市場=ドル上昇、米イラン緊張で原油高・インフレ懸念再燃<ロイター日本語版>2026年9月2日午前 4:56 GMT+9

[ニューヨーク 1日 ロイター] – ニューヨーク外為市場では、ドルが上昇した。米国とイランの緊張再燃で原油価格が上昇し、インフレ懸念が再燃、世界的な債券売りが広がった。
米国は1日、イラン国内のイスラム革命防衛隊(IRGC)の拠点に対する空爆を開始したと発表。これを受け、原油価格は4%超上昇し、米10年債利回りは2025年1月以来の高水準を付けた。
決済会社Corpayのチーフマーケットストラテジスト、カール・シャモッタ氏は「米イラン間の敵対行為の再燃でインフレリスクが再浮上し、今後数カ月の利上げの可能性が高まる中、安全資産の魅力が増している」と指摘。「世界の債券市場で売りが強まり、ドルが上昇している」と述べた。
米連邦準備理事会(FRB)のウォーシュ議長は先月28日、米経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」で講演し、基調的なインフレ率が目標の2%に向かって鈍化しているとの確信が得られなければ、FRBには「やるべき仕事がある」と発言。物価圧力抑制に向けて追加利上げが必要になる可能性を強く示唆した。
利上げの有無を左右する重要指標として、9月15─16日の連邦公開市場委員会(FOMC)前に発表される、雇用統計と消費者物価指数(CPI)にも注目が集まる。
FF金利先物市場は、FRBが9月会合で利上げに踏み切る確率は68%との見方を織り込んでいる。ウォーシュ議長の発言前は35%だった。
主要通貨に対するドル指数は0.27%高の99.68。
円は対ドルで0.3%下落し、1ドル=160.19円。米財務省は1日、ベセント財務長官が日銀の植田和男総裁との会談で、インフレ期待を安定させ、過度な為替変動を回避するための健全な金融政策を求めたと明らかにした。この発言は事実上、日銀に利上げを求め、今後も利上げを進めるよう圧力をかける形となった。ただ、現時点では日米間の大きな金利差が引き続きドル優位の状況を作り出している。 ロンドンのLMAXグループの市場ストラテジスト、ジョエル・クルーガー氏は「投資家は依然として、日米の金利差が円に不利なままである点や、日銀がどの程度積極的に金融政策を引き締めるかについての疑念に注目している」と述べた。
ユーロは0.23%安の1.1589ドル。
英ポンドは0.26%安の1.3511ドル。
| ドル/円 NY終値 | 160.17/160.19 |
| 始値 | 160.09 |
| 高値 | 160.27 |
| 安値 | 159.90 |
| ユーロ/ドル NY終値 | 1.1592/1.1595 |
| 始値 | 1.1591 |
| 高値 | 1.1608 |
| 安値 | 1.1585 |