▽米国株式市場=反落、AI減速論で半導体株売り 長期金利5%も重荷<ロイター日本語版>2026年9月15日午前 5:20 GMT+9

[ニューヨーク 14日 ロイター] – 米国株式市場は反落して取引を終えた。人工知能(AI)関連企業のトップらが安全性への懸念を示し、AI開発の減速を呼びかけたことを受け、エヌビディアをはじめとする半導体株が下落し、相場の重しとなった。
また投資家は、指標となる米10年債利回りが今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に一時5%を突破したことでも神経質になった。
アンソロピック、オープンAI、xAIの首脳が急速な開発に伴うリスクに警鐘を鳴らしたことを受け、AI関連株が世界的に急落した。これは、市場を過去最高値に押し上げてきた同業界への巨額投資にとって、これまでで最も鮮明な脅威となった。
エヌビディア(NVDA.O)、新しいタブで開きますは3.4%安。マイクロン・テクノロジー(MU.O)、新しいタブで開きますは5%超下落した。ブロードコム(AVGO.O)、新しいタブで開きますとアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)(AMD.O)、新しいタブで開きますはともに4%超値下がりした。
フィラデルフィア半導体指数(.SOX)、新しいタブで開きますは5.9%急落し、年初来の上昇率は57%に縮小した。
北海ブレント先物の清算値は1%高の1バレル=105.68ドル。サウジアラビアのエネルギー関連施設への新たな攻撃や中東での船舶攻撃を受け、エネルギー供給を巡る懸念が高まった。
高インフレや企業・政府による多額の借り入れ、米国の長期的な財政軌道を巡る懸念を背景に、米国債利回りはこの1カ月間上昇してきた。10年債利回りが14日に付けた5%の水準について、アナリストは米経済に波及し、米国株の相対的な魅力を損なうことで株式の強気相場を脅かしかねない節目だと警告してきた。
CMEのフェドウオッチによると、市場は連邦準備理事会(FRB)が16日のFOMCで、原油高に伴うインフレに対処するために0.25%ポイントの利上げを行う確率を90%と織り込んでいる。
ロングボウ・アセット・マネジメントのジェイク・ドラーハイド最高経営責任者(CEO)は「10年債利回りが5%を超えたことは非常に重大で、多くのことを物語っている。FRBに1回の利上げにとどまらない対応を迫る可能性がある」と述べた。
S&P500の11業種のうち8業種が下落した。情報技術(.SPLRCT)、新しいタブで開きますが約1.7%安で最も大きく下げ、工業(.SPLRCI)、新しいタブで開きますが1.44%安で続いた。
米取引所の合算出来高は比較的多く、153億株だった。直近20営業日の平均は148億株。
サービスナウ(NOW.N)、新しいタブで開きます、アドビ(ADBE.O)、新しいタブで開きます、ワークデー(WDAY.O)、新しいタブで開きますは4─7.4%上昇した。これらを含むソフトウエア株は、AI企業との競争が利益率を圧迫しかねないとの懸念から、このところ売られていた。
バンク・オブ・アメリカ(BofA)(BAC.N)、新しいタブで開きますは5.1%急落。ブライアン・モイニハンCEOが第3・四半期の投資銀行業務手数料について、少なくとも10%減少するとの見通しを示した。
S&P500の最近の下落と好調な業績見通しにより、同指数は予想利益の19倍で取引されている。これは、トランプ大統領による「解放の日」の関税発表が世界市場を混乱に陥れた2025年4月以来の割安水準となる。
S&P500では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.3対1の比率で上回った(.AD.SPX)、新しいタブで開きます。
▽NY外為市場=ドル全面高、FRB利上げ観測強まる 円は154円台前半<ロイター日本語版>2026年9月15日午前 4:28 GMT+9

[ニューヨーク 14日 ロイター] – ニューヨーク外為市場では、米連邦準備理事会(FRB)が今週の会合で2年以上ぶりとなる利上げに踏み切るとの見方が強まる中、ドルが全面高となった。中東情勢の緊迫化を背景とした原油高受けて安全資産とされるドルに資金が流入したほか、主要な人工知能(AI)企業トップがAIの潜在的な危険性について警鐘を鳴らしたこともリスク選好度の後退につながり、ドル支援要因になった。
主要通貨の中でも円は特に対ドルで軟調となり、終盤の取引でドル/円は0.5%高の154.355円。市場では日銀が17―18日に開く金融政策決定会合で利上げを実施するとの見方がほぼ織り込まれているが、その後も利上げが続くか見極めようとする動きが続いている。
FRBが15─16日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)についても利上げ観測が一段と強まっており、CMEグループのフェドウオッチによると、利上げが決定される確率は約90%と、1週間前の約60%から大きく上昇した。
三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)のシニア為替アナリスト、リー・ハードマン氏は「FRBが金融引き締め局面に入るとの見方が強まっていることを背景にドルは緩やかに上昇している」と指摘。スコシアバンクのショーン・オズボーン氏率いるアナリストチームは「FRBが政策金利の据え置きを決定すれば市場にとってサプライズとなり、ドルにとって明確な悪材料になる。利上げを決定しても、追加利上げの可能性を明確に示唆しない『ハト派的な利上げ』になれば、ドルの重しになる」としている。
イングランド銀行(英中央銀行)は17日に開く金融政策委員会では金利据え置きを決定すると見込まれているが、欧州中央銀行(ECB)が10日の理事会で0.25%ポイントの利上げを決定したことを受け、英中銀も年内に利上げに動くとの観測が強まっている。
世界的に利上げ観測が強まる中、米国や欧州、日本では国債利回りが数年から数十年ぶりの高水準へ上昇。ただ、各国の利回りがおおむね同じ方向に動いているため、外国為替相場への影響はこれまでのところ限定されている。
終盤の取引で、主要6通貨に対するドル指数は0.3%高の99.41。一時99.735に上昇し、9月2日以来の高水準を付けた。
ユーロ/ドル は一時1.153ドルに下落し、約1カ月ぶりの安値を更新。その後も0.2%安の水準で推移した。
英ポンド/ドルは0.2%安の1.3512ドル。
| ドル/円 NY終値 | 154.35/154.36 |
| 始値 | 154.55 |
| 高値 | 154.99 |
| 安値 | 154.00 |
| ユーロ/ドル NY終値 | 1.1547/1.1551 |
| 始値 | 1.1540 |
| 高値 | 1.1563 |
| 安値 | 1.1524 |