▽米国株式市場=反発、ハイテク株が主導 原油安や金利低下を好感<ロイター日本語版>2026年9月18日午前 5:14 GMT+9

[ニューヨーク 17日 ロイター] – 米国株式市場は反発した。原油価格の下落や米債利回りの低下に加え、良好な内容となった労働関連指標が好感され、連邦準備理事会(FRB)による3年余りぶりの利上げ決定を消化する形となった。
主要株価3指数はいずれも上昇。ハイテク株を中心に幅広い銘柄に買いが入り、ナスダック総合指数が上げをけん引した。
ダコタ・ウェルスのシニアポートフォリオマネジャー、ロバート・パブリク氏は「今回の利上げを見込んで大きく売られていた分野に関心が集まっている」と指摘。「押し目買いに動く投資家が出てきている」と述べた。
原油価格は下落し、一時1週間ぶりの安値を付けた。サウジアラビア産原油がオマーン経由で輸送されているとの報道を受け、供給混乱への懸念が和らいだ。原油は中東情勢の緊張が続く中で下げ幅を縮小した。米国とイスラエルによる対イラン戦争が始まって以降、エネルギー価格は高騰しており、世界的なインフレ圧力の一因となっている。
FRBは15─16日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利誘導目標を0.25%ポイント引き上げ、3.75─4.00%とすることを決定した。決定は全会一致。今後数カ月で追加利上げを実施する可能性も示唆した。 もっと見る
ベアードの投資戦略アナリスト、ロス・メイフィールド氏は「全員が同じ方向で投票し、FRBの結束が示されたことに市場はやや安心している」と指摘。「ウォーシュ議長はFRBの独立性を改めて強調した」と述べた。
CMEのフェドウオッチによると、金融市場は現在、10月の次回会合で0.25%ポイントの追加利上げが行われる確率を53.1%と織り込んでいる。1週間前の27.2%から上昇した。
ウォーシュ議長は16日の記者会見で、米経済は堅調であり、物価の安定を確保することが必ずしも労働市場に悪影響を与えるわけではないとの見解を示した。この見解は、労働省が発表した新規失業保険週間申請件数が1969年以来の低水準近辺に減少したことでも裏付けられた。 もっと見る
S&P500の主要11業種では、情報技術(.SPLRCT)、新しいタブで開きますの上昇率が最大となった。下落したのは金融(.SPSY)、新しいタブで開きますと主要消費財(.SPLRCS)、新しいタブで開きますの2業種のみで、下げ幅はごくわずかにとどまった。
金・銀鉱山株(.XAU)、新しいタブで開きますと半導体(.SOX)、新しいタブで開きますはともに3%超上昇し、明確に相場をけん引した。
住宅建設株(.SPCOMHOME)、新しいタブで開きますは1.1%上昇。住宅関連統計で、8月の一戸建て住宅着工件数と中古住宅販売仮契約が増加したことが示された。 もっと見る もっと見る
金利に敏感な銀行株(.SPXBK)、新しいタブで開きますは、前日の2.3%安の後に落ち着きを取り戻し、この日は0.2%高で取引を終えた。
暗号資産(仮想通貨)関連株も上昇。米証券取引委員会(SEC)がトークン化株式の取引について5年間の規制適用免除措置を発表したことが背景。サークル・インターネット・グループ(CRCL.N)、新しいタブで開きますとロビンフッド(HOOD.O)、新しいタブで開きますはそれぞれ5.8%、5.2%上昇、コインベース(COIN.O)、新しいタブで開きますは5.8%高となった。
コアウィーブ(CRWV.O)、新しいタブで開きますは、株式と転換社債の発行による資金調達計画を発表し、4.2%下落した。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.38対1の比率で上回った。ナスダックでも2.21対1の比率で値上がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は175億7000万株。直近20営業日の平均は153億7000万株。
▽NY外為市場=ドル反落、原油安と金利低下で 焦点は日銀会合へ<ロイター日本語版>2026年9月18日午前 5:19 GMT+9

[ニューヨーク 17日 ロイター] – 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルがユーロに対して下落した。前日は米連邦準備理事会(FRB)が利上げに踏み切り、追加引き締めを示唆したことを受け、ユーロに対して3カ月ぶりの大幅な上昇を記録していた。
ユーロは0.1%高の1.14755ドル。前日の16日には、6月17日以来最大となる0.7%の下落を記録していた。
主要6通貨に対するドルの強さを示すドル指数は、ほぼ横ばいの100.23となった。
17日のドル下落は、前日の急騰からの反動に加え、米国債利回りの低下と原油価格の落ち着きが背景となった。
バノックバーン・フォレックスのチーフマーケットストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は「ドルは足元で米金利と連動して動いていると思う」と指摘。前日の上昇後に米国債利回りが低下する中、「ドルはやや調整している」と述べた。
FRBは足元で市場のタカ派的な期待に応えた可能性があるものの、市場が想定するほど積極的に利上げしない可能性もあり、ドルは神経質な動きになっている。
市場はFRBよりもはるかにタカ派的な見方を維持している。政策担当者が2026年にあと1回の利上げと2027年の据え置きを予想する一方、投資家は2026年に1回を超える追加利上げと、2027年末までに計約3回の利上げを織り込んでいる。
エネルギー価格の下落もドル安を促した。オマーン経由でのサウジアラビア産原油の追加供給が伝わり、供給懸念が和らいだためだ。
一方、英ポンドはユーロとドルに対して小幅安となった。イングランド銀行(英中央銀行)は政策金利を据え置いたものの、中東の紛争が長期化すれば引き締めが必要になる可能性があると警告した。英ポンドは終盤は0.2%安の1.3354ドルだった。
市場の関心は今、日銀に移っている。日銀は18日に金利を31年ぶりの高水準に引き上げると予想されている。ただ、ドルが底堅く推移する中、円相場の上値は限定されている。17日はドル/円は0.2%安の156.055円となった。
ウェルズ・ファーゴのアジア太平洋地域マクロ戦略責任者、チドゥ・ナラヤナン氏は、日銀がすでに市場が織り込む積極的な引き締め路線を上回るタカ派姿勢を示せるかについて、懐疑的な見方を崩していない。「リスクは、市場の織り込みよりもハト派的な結果が出た場合に傾いている。そうした結果になれば、ドル/円が再び上昇する余地が生じるだろう」と述べた。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインはほぼ変わらずの7万6535ドルとなった。
| ドル/円 NY終値 | 155.96/155.99 |
| 始値 | 155.63 |
| 高値 | 156.10 |
| 安値 | 155.35 |
| ユーロ/ドル NY終値 | 1.1474/1.1478 |
| 始値 | 1.1478 |
| 高値 | 1.1497 |
| 安値 | 1.1469 |
表はLSEGデータに基づいています ※外為市場