▽プーチン・ロシア大統領による択捉島訪問についての会見<官邸HPより>令和8年8月13日
(記者)
フジテレビの菅野と申します。よろしくお願いいたします。ロシアの国営メディアは本日、プーチン大統領が日本固有の領土である北方領土の択捉(えとろふ)島を初めて訪問したと報じました。これに対する総理の受け止めと今後の対応について伺います。
(高市総理)
はい。本日13日、プーチン・ロシア大統領が択捉島を訪問したという報告を受けました。
2024年1月にプーチン大統領が北方領土を必ず訪問する旨を述べて以来、日本政府としては、ロシア側に対して、大統領による北方領土訪問が行われないよう、累次申し入れてまいりました。
それにもかかわらず、本日、プーチン大統領が択捉島を訪問したことに、強く抗議をいたします。
北方領土は、歴史的にも国際法上も我が国固有の領土であります。ロシアの現職の大統領による今般の択捉島訪問は、北方領土に関する日本の一貫した立場と相容れません。
また、日本国民の感情を傷つけるものであり、断じて許容できません。
ロシアによるウクライナ侵略を受けて、日露関係は厳しい状況にあります。そのような中でも、日本はできる限りの努力を払ってきましたが、今回の訪問は、日本国内の対露感情を一層厳しくし、中長期的な関係回復を困難にしたと言わざるを得ません。
ロシア側においては、このことの重大さを深刻に受け止めてほしいと考えております。以上です。
(記者)
時事通信の越後です。日本政府としては、今回の訪問について把握したのはいつ頃だったのでしょうか。
(高市総理)
事実確認を行っておりました。私に連絡があったのは今日の午後でございます。
(記者)
北海道新聞の小林です。7月に茂木外務大臣とラブロフ外務大臣が短時間接触しましたが、今後どのように日露の対話を、チャネルを作るおつもりでしょうか。
(高市総理)
そうですね、今回のロシアの大統領による択捉島の訪問につきましては、これはこの後、外務省からも強く抗議を行う予定でございます。
日本としては、特に北方領土における墓参の問題、これは人道上の問題でございます。ですから、話し合いのチャンネルをちゃんと開けてですね、対応してきたわけでございます。今回非常に残念な状況にあると思っております。
今後の対応につきましては、政府内でしっかりと検討いたします。
▽北方領土訪問 容認できぬ露大統領の暴挙だ<読売新聞オンライン>2026/08/14 05:00
81年前の終戦時、ロシアの前身のソ連は一方的に日ソ中立条約を破り、北方領土に侵攻した。
あすの終戦記念日を前にロシアのプーチン大統領が、初めて北方領土の択捉島を訪問した。ソ連時代の侵略を思い起こさせる。北方領土の不法占拠を正当化し、日本国民を威嚇する悪質な行動である。
中国は高市政権の安全保障政策などを「新型軍国主義」と呼んで批判している。プーチン氏には、中国に同調して日本に圧力を強める狙いがあるのだろう。
択捉島、国後島、色丹島、歯舞群島の北方4島は歴史的にも、国際法上も、日本固有の領土である。プーチン氏の暴挙は、断じて容認できない。日本政府は揺さぶりに動じることなく、 毅然 と対処する必要がある。
プーチン氏は択捉島を訪問する前日、サハリン州で露海軍関係者と会談した際、北方領土は第2次大戦の結果、ロシア領になった、と述べたという。
日露平和条約交渉が中断していることに関しては、「ロシアは、安倍元首相を含む日本の指導者と建設的な関係を築いていたが、現在、日本側の立場が変化している」と語ったとされる。
だが、プーチン氏の主張はいずれも的外れである。
ロシアの北方領土占拠が国際法上も不法であることは明白だ。
平和条約交渉の中断は、ウクライナ侵略に対して日本が制裁を科したことにロシアが反発し、独断で決めたことだ。関係悪化の原因を作ったのはロシア側である。
高市首相が「日本国民の感情を傷つけるもので、断じて許容できない」と抗議したのは当然だ。
ロシアは4年以上にわたってウクライナの領土を攻撃し、占領している。日本政府は、終戦時にも非道な侵略行為が日本で起きていた事実を、国際社会に粘り強く発信していかなければならない。
中東情勢の悪化を受け、日本は最近、エネルギーの調達先を多角化する観点から、ロシアとの意思疎通を強めようとしていた。
5月には経済産業省幹部らが訪露して露政府関係者に面会した。日本の商社が権益を持つ、露の石油・天然ガス開発事業「サハリン2」で産出される液化天然ガス(LNG)や石油の輸入を増やす狙いがあったと言われている。
ロシアと意思疎通を図ることは否定しないが、安易に開発事業を進めれば、ウクライナ侵略のための戦費調達を日本が手助けすることになりかねない。
▽プーチン大統領の択捉島訪問、米当局「日本の主権を長年認めてきた」「インド太平洋の平和と安定を損なおうとするいかなる行動にも強く反対」とコメント<読売新聞オンライン>2026/08/14 03:09
【ワシントン=阿部真司】米国務省の報道担当者は13日、ロシアのプーチン大統領が北方領土の択捉島を訪問したことに対するコメントを発表した。「米政府は北方領土に対する日本の主権を長年にわたり認めてきた」と指摘し、「我々はインド太平洋の平和と安定を損なおうとするいかなる行動にも強く反対する」とした。日米同盟について言及し、「自由で開かれたインド太平洋の礎であり、かつてなく強固だ」とも強調した。
▽北方領土、ロシア領で確定 プーチン氏、日本が「立場変更」<時事ドットコム>8/12(水) 17:06

11日、シベリア・ノボシビルスクの大学で学生と交流するロシアのプーチン大統領(EPA時事)
タス通信によると、ロシアのプーチン大統領は12日、訪問先の極東サハリン州ユジノサハリンスクで、クリール諸島(北方領土と千島列島)は国際文書でロシア領と確定していると主張した。
また日本の対ロシア外交について、故安倍晋三元首相らとは建設的な関係があったが、日本が立場を変えたと述べた。海軍太平洋艦隊が実施する軍事演習の視察中に述べた。
プーチン氏は、ロシアが実効支配する北方領土について「第2次大戦の結果による現実」と従来の主張を繰り返した。また、日ロ関係に関して「安倍氏が日ロ接近のため多くのことを行った」と指摘。日本がウクライナ情勢を理由に対ロ制裁に動いたことを批判し、「(日本の立場変更は)われわれが引き起こしたことではない」と責任を転嫁した。
同通信によれば、プーチン氏のサハリン州入りは、同じく演習視察が目的だった2013年7月以来、約13年ぶり。
太平洋艦隊は4日、日本海やオホーツク海、太平洋北西部で国境防衛に関する大規模演習を開始した。クリール諸島も演習の範囲に含まれ、兵士1万3000人以上、艦艇約60隻と航空機約30機が参加している。