
[キーウ 18日 ロイター] – ウクライナのゼレンスキー大統領に更迭されたフェドロフ前国防相は18日、同国が統治の危機に直面しているとして、戦時下での選挙実施を求めた。
2022年のロシアによるウクライナ侵攻開始以来、ウクライナの有力政治家が戦時下での選挙実施を求めたのは初めてとなる。ウクライナの法律では、戦時中の選挙実施は禁止されている。
フェドロフ氏はユーチューブに投稿した動画演説で、「民主主義はロシアの人質にされてはならない」と主張。「長期にわたる戦争という状況下でも、ウクライナが完全な民主的プロセスを再開できるような、合法的で安全かつ現実的な仕組みを見つけなければならない」と訴えた。
同氏はゼレンスキー大統領の長年の盟友だったものの、国防相就任からわずか6カ月後に解任された。同氏は対ロシア戦争でのウクライナ軍の改革と技術革新を主導したとして広く評価されており、更迭後には首都キーウで数千人規模の抗議活動が起きた。
フェドロフ氏は演説で選挙への出馬は表明しなかったが、最近の世論調査では、大統領選で決選投票になれば同氏がゼレンスキー氏に大差で勝利することが示された。
演説はゼレンスキー氏がフマラ新国防相の就任承認を議会に要請したことを確認した数時間後に投稿された。
フェドロフ氏はウクライナが「統治の構造的な危機」に直面しているとし、「古いシステムはあまりにも頻繁に独自のルールで動いている。自らを守り、変化を恐れている」と述べた。
また、名指しは避けたものの、ウクライナの戦争遂行を損なっているとして当局の汚職を批判した。
ゼレンスキー氏の事務所はフェドロフ氏の演説についてコメントしていない。