
[ダマスカス/アンカラ 18日 ロイター] – シリア国営メディアによると、イスラエルは18日、シリア北西部にある空軍基地を空爆した。イスラエルによるシリア政府関連施設への攻撃としては3月以来初めてとみられ、トルコが非難声明を出した。
シリア国営のエクバリヤは軍関係筋の話として、攻撃はアブ・アルドゥフール空軍基地の滑走路や貯蔵施設を標的にしたものだったと報じた。別の軍関係者や基地近くの住民によると、死傷者は確認されていない。
トルコはこうした攻撃はシリアの領土的一体性と主権を侵害するものとして強く非難。トルコ外務省は声明で「シリアに対するイスラエルの攻撃拡大を終わらせるため、国際社会がより断固とした対応を取るよう求める」とした。
一方、イスラエル首相府は、シリアがトルコ軍の同空軍基地への駐留を許可したことで「安全保障問題に関してイスラエルと合意した現状維持」に反する「瀬戸際」にあると指摘。「このような駐留がイスラエルの安全保障に対する脅威となることをシリアに繰り返し警告してきた。シリアはこれらの警告を無視することを選んだ」と述べた。
その上で「イスラエルは自国の安全保障に対する脅威を容認しない」としつつ、「現状復帰を歓迎する」とした。
トルコ側の声明では、同国軍がシリアの基地に駐留しているかどうかについては言及されていない。
また、米国のトム・バラック駐トルコ大使兼シリア特使はXへの投稿で「アブ・アルドゥフール空軍基地に対するイスラエルの空爆が確認されたことについて深く懸念している。これは地域の安定化につながらない不必要な緊張激化に当たる」とし、「米国は引き続き、自制と対話こそがより建設的な道筋だと考えている。全ての当事者に対し、さらなる軍事的衝突ではなく、理性的な対話を優先するよう求める」とした。
シリアのシャイバニ外相は、ダマスカスで行った国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長との共同記者会見で、イスラエルに攻撃停止を求めるとともに、シリアに対する姿勢を再考するよう要請。「このような攻撃に安全保障上の正当性はない」とし、外交的努力を継続する方針を示した。