▽米国株式市場=続落、北海ブレント100ドル突破が重し アップルに売り<ロイター日本語版>2026年9月10日午前 5:19 GMT+9

[ニューヨーク 9日 ロイター] – 米国株式市場は続落。北海ブレント原油先物が1バレル=100ドルを突破し、相場を圧迫した。新製品を発表したアップルも売られた。また、週内の主要インフレ指標発表を控え、米債利回りが上昇したことも重しとなった。
世界的な原油供給に対する懸念と中東の緊張激化を受け、北海ブレント先物は100ドルを上回った。これは株式市場にとって神経質になる水準だ。米国とイスラエルによるイランとの戦争は7カ月目に入り、より広範な地域紛争への懸念が高まる中、高水準の原油価格がインフレをあおっている。
S&P総合500種の主要11業種ではエネルギー(.SPNY)、新しいタブで開きますが1.1%上昇したが、他の業種は全て下落した。
アップル(AAPL.O)、新しいタブで開きますは0.3%安で取引を終えた。同社はジョン・ターナス新最高経営責任者(CEO)の下で初めてとなるスマートフォンの発表会を開催した。 もっと見る
債券市場では指標となる10年債利回りが2023年11月以来の高水準に上昇した。財務省が10日に実施する長期債を対象とした買い入れ消却(バイバック)の規模を従来の最大3倍とすると発表したものの、一部投資家が期待していた規模には届かなかったことから、国債が売られる展開になった。
USバンク・ウェルス・マネジメントのシニア投資ストラテジスト、ロブ・ハワース氏は「これを受けて市場はやや懸念を強めている。特に、第3・四半期の決算発表シーズンに入るまで、企業業績見通しに関して手がかりがあまりないためだ」と述べた。
連邦準備理事会(FRB)の金利見通しを占う材料として、10日発表の卸売物価指数(PPI)と12日発表の消費者物価指数(CPI)が注目される。市場はFRBが来週の政策会合で利上げする確率を60%と織り込んでいる。
S&P総合500種は8月13日に付けた終値ベースの過去最高値から約2%下落しているが、年初来では依然として約12%上昇している。
メタ・プラットフォームズ(META.O)、新しいタブで開きますは6%超急伸し、S&P総合500種の下げを抑えた。同社は8日、ユーザーに代わってメール送信や旅行予約などを自律的にこなす人工知能(AI)アシスタント「ミューズ」を投入した。 もっと見る
グーグルの親会社アルファベット(GOOGL.O)、新しいタブで開きますは2.3%下落。グーグルは9日、今後2年間でフィンランドのAIインフラに少なくとも130億ユーロ(151億ドル)を投資すると発表した。原子力発電の供給に関する大型契約も含まれる。 もっと見る
フィラデルフィア半導体指数(.SOX)、新しいタブで開きますは0.37%上昇。アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)(AMD.O)、新しいタブで開きますは3%値上がりした。
総合化学メーカーのダウ(DOW.N)、新しいタブで開きますは0.6%下落。サウジアラビア国有石油会社サウジアラムコ(2222.SE)、新しいタブで開きますとの200億ドル規模の提携からの撤退を検討していると報じられたことが背景。
S&P総合500種では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を4.1対1の比率で上回った(.AD.SPX)、新しいタブで開きます。
米取引所の合算出来高は147億株。直近20営業日の平均は149億株。
▽NY外為市場=ドル対円で7カ月ぶり安値近辺、来週のFOMC控え<ロイター日本語版>2026年9月10日午前 5:44 GMT+9

[ニューヨーク 9日 ロイター] – 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが対円で7カ月ぶり安値近辺で推移した。中東紛争の激化で原油価格が1バレル=100ドルを上回る中、市場では来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えてポジション調整の動きが見られた。
過去1週間の円の急伸と、連邦準備理事会(FRB)および日銀の政策決定会合を前にした市場予想の変化を主因に、ドルは下落基調となっている。ドル/円は0.23%安の153.65円と、前日に付けた7カ月ぶり安値の152.89円から遠くない水準となった。
円は対ドルだけでなく、対ユーロ、対ポンド、さらにはメキシコペソやトルコリラといった代表的なキャリートレード通貨に対しても幅広く上昇している。上昇の背景には、日銀による利上げペース加速への期待、日本の投資家によるリパトリ(本国への資金還流)フローの見通し、円高を求める米政府の圧力がある。
コンベラの外為・マクロストラテジスト、ケビン・フォード氏は「ここで最も重要なのは、米国の政策プレミアムがドルの上昇を抑え、円は米財務省の支援を受けて上昇しているということだ」と指摘。「金利予想と原油価格との間には、一時的な乖離(かいり)が生じていると思う。原油は3月には、貿易面でドルを支える要因になっていた」と述べた。
主要通貨に対するドル指数は横ばいの98.83と、約2週間ぶりの安値近辺となった。米財務省が10日に実施する買い戻し(バイバック)で、残存期間10─20年の米国債を最大60億ドル買い入れると発表したことを受け、ドルは主要通貨に対し下げ幅を縮小した。
OCBCのストラテジストらは、中東の一段の緊迫化により、エネルギー価格上昇がFRBの政策に与える影響が引き続き焦点となっていると指摘。特に、先週発表された米雇用統計が予想を上回ったことで、来週開かれるFOMCでの利上げ観測が再燃していると述べた。
ユーロは0.05%高の1.1628ドルと、約2週間ぶりの高値近辺。欧州中央銀行(ECB)は10日の理事会で、予想通り利上げを決定するとの見方が大勢となっている。
カナダドルは対ドルで0.18%下落し、1米ドル=1.3808カナダドル。
豪ドルは対ドルで0.04%高の0.7216米ドルとなった。
| ドル/円 NY終値 | 153.54/153.56 |
| 始値 | 153.54 |
| 高値 | 153.80 |
| 安値 | 153.11 |
| ユーロ/ドル NY終値 | 1.1632/1.1634 |
| 始値 | 1.1630 |
| 高値 | 1.1653 |
| 安値 | 1.1621 |
表はLSEGデータに基づいています ※外為市場