阿部真司

 【ダラス(米テキサス州)=阿部真司】11月3日投開票の米中間選挙に向けた与党・共和党の党大会が9日、テキサス州ダラスで開幕した。トランプ大統領は演説で、共和党が連邦議会の上下両院で多数派を維持できれば、全ての米国市民の成人に1人5000ドル(約77万円)の「配当」を支給すると約束した。選挙戦の苦戦が伝えられる中、なりふり構わぬバラマキ公約を打ち出した。

 トランプ氏は野党・民主党を「共産主義者」と非難し、「米国の未来を過激な左派の民主党に委ねれば悲劇だ」と強調。負ければ「地獄を経験する」「安全な国境も減税策も安心・安全も富も失う」として党内の結束を呼びかけた。

 5000ドルの「トランプ配当」については、米国内での使用のみ認められるとしたが、制度設計や財源は示さなかった。

 米紙ニューヨーク・タイムズによると、配当の実現には1兆3000億ドル(約200兆円)以上の費用が必要となる。同紙は、投票行動に影響を与える目的の支出は連邦法で禁じられているとも指摘した。