Mohammed Ghobari, Nayera Abdallah

[アデン/ドバイ 10日 ロイター] – イエメンの親イラン武装組織フーシ派は10日、西部の戦略的な港湾都市モカを制圧し、紅海の要衝であるハニシュ諸島に到達した。イエメン政府筋が明らかにした。世界有数の海上輸送路であるバベルマンデブ海峡への影響力を一段と強めた格好だ。
フーシ派とサウジアラビアが支援するイエメン政府軍との戦闘はここ数日激化している。
イエメンの情報筋がロイターに語ったところによると、フーシ派は紅海の南の出口に位置するモカを制圧後、ハニシュ諸島への攻勢を開始。政府軍と同盟勢力を南方のドゥバブまで押し戻した。ドゥバブはペリム島の対岸に位置する。
情報筋によると、フーシ派がバベルマンデブ海峡を掌握するには、ドゥバブとペリム島の支配が鍵を握るという。
フーシ派報道官はXへの投稿で、紅海とバベルマンデブ海峡における航行の自由と国際貿易は安全に保たれており、作戦は特定の標的に限定されていると主張。その一方で、イエメンに対する「侵略」が終わるまで戦闘は終結しないだろうと警告した。
<イランへの警告>
イエメン政府軍と連携する「国民抵抗軍(NRF)」の軍事指導者タレク・サレハ氏は10日、西海岸の部隊に対し、安全な場所に代替の指揮拠点を設置するよう指示したと明らかにした。フーシ派が西側からNRFを圧迫していることを示す新たな兆候となった。
サウジアラビア、パキスタン、イランの関係者によると、パキスタンは危機の拡大を防ぐため、フーシ派を抑えるよう求めるサウジの警告をイランに伝えた。
イラン高官は、パキスタンが8日にこの警告を伝えたと認めた上で、イランは「フーシ派を統制していない」と回答したと述べた。
しかし、イランの関係筋2人によると、イランは先週フーシ派にサウジへの攻撃を指示し、追加の資金と武器の提供を約束した。革命防衛隊の複数の司令官が攻撃を支援するためイエメンに渡ったという。