▽米国株式市場=続落、FRBが3年超ぶり利上げ 追加引き締めも示唆<ロイター日本語版>2026年9月17日午前 5:12 GMT+9

[ニューヨーク 16日 ロイター] – 米国株式市場は、乱高下した後、続落して取引を終えた。米連邦準備理事会(FRB)が約3年ぶりとなる政策金利の引き上げに踏み切ったことが背景。
FRBは15─16日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利誘導目標を0.25%ポイント引き上げ、3.75─4.00%とすると決定した。決定は全会一致。インフレをより早期に押し下げるため、今後数カ月で追加利上げを実施する可能性を示唆した。 もっと見る
カーソン・グループのチーフ市場ストラテジスト、ライアン・デトリック氏は「広く予想されていた通り、FRBは3年余りぶりに利上げを実施した。FRBはインフレとの闘いで結束しているようだ」と述べた。
ウォーシュFRB議長はFOMC後の記者会見で、前回のFOMC以降に米経済は強さを増したが、インフレ動向にはほとんど改善が見られないと述べた。
デトリック氏は「良い知らせは、(FRBが)今後数カ月の複数回の利上げが堅調な経済全体に大きな打撃を与えることはないと考えている点だ」と指摘。「同時に、インフレはこの5年間、2%の目標を上回っている」と述べた。
FRBの発表前、米主要株価3指数はいずれも上昇していた。半導体株(.SOX)、新しいタブで開きますが反発し、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数を押し上げていた。
この日発表された8月の小売売上高は堅調な伸びを示し、物価上昇、特にガソリン価格の上昇による家計の負担増にもかかわらず、消費者が依然として支出を続けていることを示唆した。 もっと見る
中東の紛争は拡大した。サウジアラビア軍の戦闘機がイエメンを空爆する一方、イエメンの親イラン武装組織フーシ派はサウジの複数都市をドローンとミサイルで攻撃した。 もっと見る
それでも原油価格は下落した。サウジがオマーン経由で追加の原油貨物を供給しているとの報道を受け、供給混乱への懸念が和らいだ。原油はこの2週間半で20%超上昇している。 もっと見る
S&Pの主要11セクターでは情報技術(.SPLRCT)、新しいタブで開きますが最大の上昇率となった。一方、原油価格の下落が重しとなったエネルギー(.SPNY)、新しいタブで開きますは3.0%安と、下落率が最大だった。
シェブロン(CVX.N)、新しいタブで開きますとエクソンモービル(XOM.N)、新しいタブで開きますはそれぞれ2.9%安、3.5%安。デボン・エナジー(DVN.N)、新しいタブで開きますとコノコフィリップス(COP.N)、新しいタブで開きますはそれぞれ5%超下落した。
半導体株(.SOX)、新しいタブで開きますが0.6%上昇し、ハイテク株を押し上げた。人工知能(AI)企業の経営陣が能力向上のペース減速と業界全体での安全性に関する協調を呼びかけて以来、初めて明確な上昇となった。
ロビンフッド(HOOD.O)、新しいタブで開きますは5.5%安。米上院が包括的な暗号資産(仮想通貨)法案の審議を前進させることに失敗し、デジタル資産企業に大きな打撃となった。 もっと見る
インテル(INTC.O)、新しいタブで開きますは4.0%高。韓国SKハイニックス(000660.KS)、新しいタブで開きますが米国でのメモリーチップ製造を巡り同社と協議していると報じられた。米上場のSKハイニックス株は0.6%上昇した。 もっと見る
IBM(IBM.N)、新しいタブで開きますは4.4%安。同社は半導体部門が米政府と資金提供契約を締結したと発表した。
航空機メーカーのボーイング(BA.N)、新しいタブで開きますは3.7%安。ケリー・オートバーグ最高経営責任者(CEO)が、主力機「737MAX」の生産ペースを月47機で安定させるのに「予想より時間がかかっている」と述べた。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.75対1の比率で上回った。ナスダックでも1.48対1の比率で値下がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は184億2000万株。直近20営業日の平均は153億3000万株。
▽NY外為市場=ドル上昇、FRBが3年超ぶり利上げ 追加引き締め見通しも<ロイター日本語版>2026年9月17日午前 5:30 GMT+9

[ニューヨーク 16日 ロイター] – ニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨バスケットに対して上昇した。米連邦準備理事会(FRB)による3年超ぶりの利上げと追加利上げ見通しが材料視された。
FRBは15─16日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標を0.25%ポイント引き上げ、3.75─4.00%とすることを決定した。決定は全会一致だった。
FOMCに合わせて公表された最新の金利・経済見通しでは、18人の政策当局者のうち16人が年内に少なくともあと1回、0.25%ポイントの利上げが必要になると予想。現在の金利水準が維持されると見込んだのは2人にとどまった。ウォーシュFRB議長は前回6月に続き、見通しの公表を見送った。
コーペイのチーフマーケットストラテジスト、カール・シャモッタ氏は、全会一致での利上げ決定と金利見通しの上方修正について、「インフレ抑制に向けたFRBの取り組みに対する信認の回復につながり、ドル相場の重しとなっていた要因を取り除くことになるだろう」と述べた。
主要通貨に対するドル指数<=USD>は0.3%高の99.961と、約5週間ぶりの高値を付けた。
ユーロ/ドルは0.3%安の1.1502ドル、ポンド/ドルは0.5%安の1.34155ドル。
イングランド銀行(英中銀)は17日に金融政策決定会合を開く。市場では据え置き観測が優勢となっている。
ドル/円は0.3%高の155.49円。
日銀も17─18日に金融政策決定会合を開く。LSEGのデータによると、トレーダーは日銀が80%の確率で利上げを実施すると見込んでいる。また、来年1月末までに0.25%ポイントの利上げが2回実施されるとの見方も織り込まれている。
ジュリアス・ベアのエコノミスト、デビッド・A・マイヤー氏は「円相場は今後も金利差に大きく左右されるだろう」と指摘。「われわれは最近、ドル/円相場の見通しを155円に修正した。これは、日銀が現在市場に織り込まれている引き締めペースを最終的に実現できるかどうかについて、一部で懐疑的な見方があることを反映している」と述べた。
暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインはほぼ横ばいの7万5809ドル。15日には、米上院がトランプ大統領の支持する包括的な暗号資産関連法案の審議入りを否決したことを受け、4%下落していた。
| ドル/円 NY終値 | 156.27/156.30 |
| 始値 | 155.08 |
| 高値 | 156.41 |
| 安値 | 154.95 |
| ユーロ/ドル NY終値 | 1.1464/1.1467 |
| 始値 | 1.1536 |
| 高値 | 1.1546 |
| 安値 | 1.1462 |
表はLSEGデータに基づいています ※外為市場